「なんとなく体がだるい」「やる気が出ない」など、慢性的なストレスによって心身に疲れが出ていませんか?
ストレス社会と言われる現代、ストレスケアの一つとして注目を集めているのが、「アダプトジェニック」です。
「アダプトジェニック」とは、“アダプトゲンを取り入れることによって、ストレスへの抵抗能力を高める働きのこと” を指します。今回は、そんなアダプトゲンについて詳しく解説していきます。
「アダプトゲン」とは?
アダプトゲンは、ハーブやきのこに含まれる無毒性の成分で、ストレスに対する抵抗力を高める働きがあることが、いくつかの研究で報告されています。
1950年代、ソ連の毒物学者(Lazarev NV.)は、“アダプトゲンとは、身体の非特異的な抵抗力を高める状態を誘発する薬用物質である。”と定義しました。
アダプトゲンには即効性はありませんが、継続することで、ストレスケア以外にも以下の効果があると言われています。
- 不安・痛みの軽減
- リラックス効果
- 集中力アップ
- 睡眠の質を向上
- 免疫力アップ
- ホルモンバランスを整える
嬉しい効果ばかりで、注目されている理由が分かりますね。では、これらの効果をもたらすアダプトゲンは、どのような植物(食材)に含まれているのでしょうか?
「アダプトゲン」が含まれる植物の種類
5000種類以上ある薬物植物のうち、アダプトゲンを含むことが認められた植物はわずか20種類ほどです。以下が代表的なものになります。
マカ | 鉛や鉄分、カルシウムといった必須アミノ酸が豊富で、アンデス地方では「薬草の女王」とまで呼ばれていたそう。体力、全体のエネルギーをUP、美肌効果にも期待が持たれています。 |
朝鮮人参 | 活力、持久力、精神的な認識力の向上に期待が持たれています。冷え性改善にも効果的です。 |
ホーリーバジル | アーユルヴェーダにおいて最も崇高なハーブの一つ。リラックス効果などストレスケアに最適です。 |
アシュワガンダ | 体力UP効果、ストレスに対する抵抗力や免疫力UPに期待ができるナス科の植物。 |
アマチャヅル | ホルモンバランスを整え、ストレスを和らげるとも言われているウリ科のツル植物。 |
甘草(リコリス) | 多年草のハーブで、抗炎症作用や抗アレルギー作用などさまざまな薬効が期待されています。砂糖の50倍の甘みがありながら低カロリーなので、ダイエット甘味料としても広く使用されています。 |
霊芝 | マンネンタケ科に属するキノコで、古来より中国や日本で生薬として用いられてきました。中枢神経の興奮を抑える、鎮痛効果、血圧ケアや免疫システムを高める作用など、様々な効果があるとされています。 |
その他、モリンガや枸杞(クコ)、ターメリックなどの聞き馴染みのある植物にもアダプトゲンが含まれています。
「アダプトゲン」を取り入れて、ストレスへの適応力を高めよう
日常の食生活に取り入れることは難しいものが多いですが、ハーブティーやサプリメント、薬膳料理で意識的に摂取することが出来ます。
最近では、モリンガを使用したスイーツや、クコの実のドライフルーツも人気です。さらに、アダプトゲン入りのコーヒーは、“ファンクショナルコーヒー“と呼ばれ、「モチベーションや集中力を高めたいときに飲むと良い」と海外でじわじわ広まっています。
アダプトゲン入りのハーブティーは、風味が強いものからクセが少ないものまで幅広く販売されているので、自分に合うものを見つけてみてください。
まとめ
仕事や家庭、人間関係など、私たちのまわりには様々なストレス要因がありますが、アダプトゲンは、そんな中でも安定剤のような役割で活躍してくれそうです。
アダプトゲンは効果があると示されているものの、未だに解明されていないことが多いのも事実です。取り入れる際には、安全が確認されている商品を選び、健康のサポートに役立ててください。
アダプトジェニックな植物のパワーを取り入れて、ストレスと上手に付き合っていきましょう。